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お念珠について

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2022.07.01

お念珠とは

お念珠は元はお経を数えるものから始まり、数を念ずることから数珠と言います。
仏様を礼拝(らいはい)する時には必ず手に掛け、数珠の輪に手を通し手をあわせ
て拝みます。
元来はインドにおける宗教行事で用いられていたものが、インドから中国、日本に仏教が伝来されるにあたって仏教の法具として用いられるようになったもので、
正式には百八の珠からできていて、僧分は法衣を着て五條袈裟や七條袈裟を掛け
法要を勤める際には必ず百八珠のニ連の数珠を左手に持ちます。
法要以外の時には、略念珠と呼ばれる百八から数を減らした一輪の念珠を用います。
一般の男子は僧分の略念珠と同じく百八から割り切れる数の一輪の数珠を用い、女子も普段は一輪の念珠を用いますが、法要に参詣したり葬儀に参列する際には百八の珠のニ連念珠を用います。
本願寺中興の祖である蓮如上人は『御文』に「数珠の一連をも持つ人なし、さるほどに仏を手づかみこそされたり、聖人全く数珠を捨てて仏を拝めと仰られたることなし」と仰っておられます。
数珠に手を通し合掌数ことは、仏様を大切にする姿です。

念珠の種類について 男性用一輪念珠

これは一般の男性用の一輪念珠です。
石  (メノウ、翡翠等)
木の実(菩提樹等)
木  (紫檀、黒檀等)
の珠でできたものがあり、百八個を割った(五十四、三十六)数の珠で
房がついてあったり、梵天と呼ばれる玉がついてあったりする。
  

念珠の種類 女性用ニ輪

これは女性用のニ輪念珠で、一番正式な場面(葬儀や法事)では
水晶の百八の珠を用いることが望ましい。
西本願寺や他の多数の宗派では房を手の下に下がるように掛けるのであるが、
東本願寺においては次の画像のところで掛け方を説明します

東本願寺の女性用ニ輪念珠の掛け方

東本願寺における 女性のニ輪念珠の掛け方にちては
画像のように、左手の人差し指と親指の間に房がくるようにかけます。

僧侶の持つ半装束念珠

僧侶は、このような百八珠のニ輪の半分のは派水晶、半分は黒檀
で仕立てられた念珠を用います。
女性のところで説明したように、西本願寺や他の宗派では房は手の下にきますが、
東本願寺の僧侶は、人差し指と親指の間にふさがくるようにします。

まとめ

以上のように念珠は用いるのですが、葬儀や年忌法要、納骨供養の際には
忘れずに念珠を手に持ち、合掌する際には両手をとおして合掌していただきたいと思います。

恭敬の会 訪問預骨 納骨

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