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恭敬の会の供養 法名

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2022.11.11

法名について

恭敬の会では、ネットにて訪問預骨の依頼をされた時、亡くなった方の氏名、年齢、をお聞きして、お写真を送信していただき、三つ折り本尊の左右のどちらかに亡くなった方の写真を貼り付け、法名、俗名命日を記入して、依頼された方のお家に僧侶がお伺いする際に、その三つ折り本尊を授与して、お勤めをして、その後お骨をお預かりして、本坊にて懇ろにお勤めをして納骨しますので、法名はその時に授与しますが、一般的には、人がお亡くなりになると生前の名前とは異なる名前を授けられ、読経や拝礼をされ、その授けられた名前が法名や戒名と言うと考えられていて、法名料や戒名料を納めて授与してもらうと思われています。

戒名とは

戒名とは仏教において、仏教の出家者である比丘、比丘尼の集団の僧伽における守るべき規則である戒律を守ることを誓い授戒した者に与えられる名で、仏門に入った証です。
戒名の授与はミャンマーやタイなどの東南アジアに伝わって広がった南伝仏教(上座部仏教)でも、ヒマラヤやカラコルムの山脈を超えてチベットから中国、日本に伝わって広がった北伝仏教(大乗仏教)の両方で行われていて授戒師が出家者に対して行われます。
上座部仏教では、出家後に「阿羅漢」の名前をつけるので、その意味で「法名Dharma name」と呼びます。規定では初めて沙弥戒を受けるときに、師僧より戒名を授かって、それと同時に従前の俗名を捨てるとされています。
日本にも仏教伝来と共に戒名が伝わって、比丘や比丘尼が授戒して授与されていきました。平安時代後半になり末法思想が広まると、死生観が変化して死後に成仏するという考えのもと、故人に戒名を授けて死後の安寧を祈る風習ができて着て、これは日本独特の風習で、他の仏教国ではみられなものです。各宗派においては「授戒会」や「五重相伝会」などの法要や講習会に参加した在家信者に対しての生前に戒名を授与するもあります。


戒名の構成

戒名は基本的には二字で表現され、身分の上下や熱心さ、貢献度に関係なく仏の世界が平等であることを示しています。例として「〇〇院△△××居士」「〇〇院△△××太師」として、〇〇が院号、△△が道号、××が戒名、居士、大姉が位号ですが、これらの全てを戒名とみなすことが多く、位号には信士、信女、居士や大姉などがあり、最初に院号がつく場合があるのですが、これは故人の生前における社会における業績、あるいわ寺院への貢献度によって違いがあるものです。
「居士、大姉」の位号は、インドの長者の中国語訳で、信仰が篤くい信者に贈られる詣、とりわけ熱心な信者には「大居士、清大姉」が贈られます。
「信士、信女」は、優婆夷、優婆塞という仏教の信者として、五戒(生き物を故意に殺してはならない 不殺生戒、他人の物を盗んではならない 不偸盗戒、不道徳な性行為をおこなってはいけない 不邪淫戒、嘘をついてはいけない 不妄語戒、酒類を飲んではいけない 不飲酒戒)と十善戒(「身業」 不殺生、不偸盗、不邪淫。「口業」嘘をつかない 不妄語、中身の無い言葉を話さない 不綺語、乱暴な言葉を使わない 不悪口、他人を仲違いさせることを言わない 不両舌。「意業」 激しい欲を抱かない 不慳貪、激しい怒りをいだかない 不瞋恚、因果の道理を無視舌誤った見解を持たない 不邪見)を保つ成人の男女に付けられ、宗派によっては清士、清女、清浄士、清浄女、善士、善女とも言います。「童子、童女」は、未成年のうちに亡くなった、剃髪、得度していない者につけられ、宗派によって大童子、大童女、清童子、清童女、「禅童子、禅童女なども」あります。「孩子 孩女」は二歳から三歳で亡くなった幼児につけられます。「嬰児 嬰女」は、零歳から一歳で亡くなった幼児につけられます。「水子」は、死産や乳児のうちに亡くなった子につけられ、すいしと読むのが正しいのですが、みずこと呼ばれることが多いです。
「院号」は、本来は皇族が寺院に入り法親王として入られた寺のことをいいうのですが、寺院の建立などの布施行をした者に、その徳を称えて贈られるものです。「院殿号」は、大名家や武士が寺院に土地や建物を寄進した場合に贈られた物です。
「道号」は、戒名の上に付けられる二字の号で、真言宗、天台宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗で用いられ、中国で生まれ、字(あざな)にに相当すると言われていて、禅層によって日本に伝わりました。

戒名の値段

戒名の値段は、「信士 信女」が10万円から50万円、「居士 大姉」が50万円から80万円、「院信士 院信女」が80万円以上、「院居士 院大姉」が100万円以上となっています。

法名

浄土真宗では、仏弟子となった名告りで、故人に対して付けられると誤解されていることが大多数ですが、本来は生きているうちに仏法僧の三宝に帰依士、仏弟子として生きていくことを誓って授けられる名で、キリスト教の洗礼名にあたります。戒名との違いは「戒を守り抜くことができない凡夫である一切の衆生は、阿弥陀如来の本願によってのみ救われる」からで受戒を行わないから法名と言い、宗祖親鸞聖人が自らを「愚禿釋親鸞」と名乗られ、姓氏は違っても帰依した者は、お釈迦様の弟子となることで、平等に釋氏に属するというっこと釋〇〇。もしくは釋尼〇〇という法名になります。一般的には名前に一字を用いることが多いようで、帰敬式を受式して授けられますが、受式できずに亡くなった場合は、葬儀の前や枕勤めの前に帰敬式を執り行って授与します。法名の上に院号をつける事もあり、これは本来は寺を建立くらいの貢献をした者に贈られる称号でしたが、現在では本山や手次寺の護持に貢献した者に贈られます。
帰敬式を受式するのは一定の金額の懇志が必要となります。

まとめ

一般的に、浄土真宗以外の宗派では、戒名に対する懇志金は高額であり、浄土真宗でも地域によっては他の宗派から軽く見られたくないからと、院号法名は高額な懇志をいただいておられるお寺もありますが、恭敬の会では普通の釋〇〇、釋尼〇〇の法名は懇志金をいただいておりません。ただし院号の場合は10万円の懇志金は必要となります。
恭敬の会に連絡していただいた際に、亡くなった方の氏名、年齢、をお聞きして、御聖教から二字を選んつけて、授与する三つ折り本尊の左右のいずれかに、遺影を貼り付けて法名、俗名、命日、行年を記入して、僧侶がお伺いして授与し、お勤めをしてからお骨を預かって、本坊にて懇ろに納骨して供養いたします。

送骨 恭敬の会 訪問預骨

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