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文化財保護法施行

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2022.08.29

文化財保護法が施行された日です。

昭和二十五年(西暦1950)、国宝、重要文化財のどを保護して活用する為の基本となる「文化財保護法」という法律が施行されました。
昭和二十四年(西暦1949)一月二十六日、世界最古の木造建築である法隆寺の金堂壁画が消失したのをきっかけとして、文化財保護政策の抜本的な改革をしなくてはという声が高まって、従来からあった「国宝保存法」「重要美術品等保存法」「史蹟名勝天然記念物保存法」をまとめた「文化財保護法」が制定されました。この法律は国民の文化的向上と、世界文化の進歩に貢献することを目的としています。

法隆寺金堂壁画の火事

昭和二十四年(西暦1949)一月二十六日の早朝、法隆寺の金堂から出火して、金堂の建物は半解体中だったため難を逃れたのですが、金堂内部の壁面十二面に描かれていた白鵬時代に描かれた、日本のみならずアジアの古代仏教絵画を出し表する壁画の大部分が焼損してしまいました。この火事は金堂の壁画の模写をしたいた画家が、暖を取るために使っていた電気座布団のスイッチを切り忘れたことが原因だと言われています。
当時のロンドンタイムス東京支局長のフランク ホーレー氏は、「法隆寺は外国人にとっても非常に興味を持たれ、こんどの戦争中もフランスではパリ大学のオーボアイエという若い婦人が 金堂の研究室を発表、アメリカでも最近ワシントン博物館のアッカー氏が、日本での金堂研究を翻訳して出版したところ、大変売れ行きが良かったというほどで、こうした人達が法隆寺が焼けてしまったと聞いたらどんなに悲しむことか。〜日本人はこうした貴重なものの取り扱いが全く下手でデタラメだ」と語っています。

国宝 

「国宝」は、「文化財保護法」によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から考察しても価値の高いもので、類いない国民の宝たるものだとして文部科学大臣が指定したもの(文化財保護法第27条第2項)です。建造物、絵画、彫刻、工芸品、書籍、典籍、古文書、考古資料及び歴史資料なのが指定されています。
現在国宝に指定されているものは、令和二年時点で
建造物227件、美術工芸品897件(絵画162件、彫刻140件、工芸品254件、書籍 典籍228件、古文書62件、考古資料48件、歴史資料3件)
国宝に一番目に指定されたのは太秦広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」です。

重要文化財

重要文化財は、日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち絵、歴史上の価値が高いもの、もしくは学術的に価値が高いもので、「文化財保護法」に基づいて文部科学大臣が指定する文化財のことを言います。地方公共団体がそれぞれの文化財保護条例に基づいて指定する「県指定重要文化財」「市指定重要文化財」というものもありますが、文化財保護法に規定されている重要文化財は、国が指定した有形文化財のことを指します。
重要文化財に指定されているものは
建造物2509件5122棟(そのうち国宝227件290棟)、美術工芸品10808件(そのうち国宝897件、(絵画2037件(そのうち国宝162件)、彫刻2723件(そのうち国宝140件)、工芸品2471件(そのうち国宝254件)書籍 典籍1919件(そのうち国宝228件)、古文書781件(そのうち国宝62件)、考古資料652件(そのうち国宝48件)、歴史資料225件(そのうち国宝3件)
都道府県別の指定件数は、東京都2806件、京都府2188件、奈良県1327件、滋賀県823件、大阪府678件となっていて、東京都は国立博物館に所蔵されているものが多数だからで、あとは京都をはじめとした近畿地方が多数を占めています。
重要文化財の代表的なものとしては、建造物として道後温泉本館や松山市ろ天守、高知城天守、美術工芸品としては酒井抱一風雨草花図、絵画としては「江戸三座役者似顔絵」農地三代目大谷鬼治の奴江戸兵衛 東州斎写楽筆、工芸品としては、浄瑠璃寺の吉祥天立像、考古資料とシエは青森県亀ヶ岡遺跡出土の土偶
などがあります。

まとめ

蓮通寺の近辺でも山門の善隆寺さんには国宝の仏頭がありますし、国指定ではないので重要文化財ではないのですが蓮通寺にも、長浜市指定の文化財として平安時代の大日如来坐像と、薬師如来坐像がおられ、その二体は境内の隅の小さな御堂に奉安して日夜お参りしてお給仕しています。
重要文化財のうち国宝に指定されると、耐火建築の収蔵庫を設けて保管しなくてはならず、礼拝の対象ではなくなってしまうということがありますが、それは日本の次世代に大切に伝えて行くためには仕方がないことかもしれません。
文化財を次世代に伝えて行くことと同じように、自分をこの世に生まれさせて下さった両親、祖父母などのご先祖方から受け伝えてきたことや想い、感謝して供養を行うことが大事なことなのですが、今までの世間で行われてきたことが負担になったり、煩わしいと感じることもあることと思います。「恭敬の会」は煩わしいと感じることは無く、負担も少なく、ご先祖方のお供養を懇ろに行えることです。
恭敬の会の骨 訪問預骨、永代経、永代供養は、次世代に伝えることの一つです。

恭敬の会 送骨 訪問預骨 

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