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時代劇

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2022.10.25

時代劇について

最近のテレビ番組ではあまり時代劇が見られなくなってきました。数年前までは毎日のようにどこかのチャンネルで時代劇が放映されていて、丁髷の鬘をつけて着物を着た役者さんたちがテレビの画面の中で演技をして、大抵はストーリーが決まっていて、最後には勧善懲悪で締めくくるというのが多かったのですが、見ている誰もが夢中になって見ていました。

時代劇とは

時代劇とは、テレビのドラマで現代劇と区別されるもので、奈良時代、平安時代から明治時代になるまでを扱ったもののことをいうのですが、主に明治時代以前のものを言い、一番多いのは江戸時代のもので、髷を結って着物を着て、武士は刀を脇に差している姿で、江戸の町を歩いている様子を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。それとともに、時代劇と言えばチャンバラのシーンも思い浮かべます。このいチャンバラというのはこれはクライマックスになると剣戟のシーンがあって、この語源は新国劇からの剣戟の影響を受けた剣戟映画がもとで、立ち回りの殺陣で刀を持った侍たちが刀をぶつけ、そのぶつかった時の音を「チャンチャンバラバラ」という擬音を表現したのが始まりで、それを略して使われるのです。
時代劇は史実にある歴史上の人物や事件を扱うのですが、その時代の慣習や言葉、風俗を表現していくのですが、それがいつしか時代考証を無視したり、人物についてもフィクションとして扱われるものもできました。

時代劇の歴史

時代劇という用語は、活動写真から生まれた言葉で、日本の映画の歴史とともに歩んできたもので、日本で一番最古と言われる映画は、明治三十二年(西暦1899)に歌舞伎の紅葉狩りの演目を撮影した「紅葉狩」です。明治時代から大正時代中頃までの時代物は旧劇と言われ、講談、歌舞伎から題材をとったものが多くて、人物の造形や衣装、化粧、演技、立ち回りなど舞台の名残を強く留めていました。大正時代の中頃になると、「映画劇」と呼ばれる日本映画に革新運動が起こって、欧米の影響を受け、シナリオの重視、映画の技法活用、表現の工夫、弁士に依存しない字幕を利用するという方法、女優を採用するといった、それまでの活動写真とは違う、撮影や編集までの映画全般まで及ぶ内容の新しさを求めた運動が起こりました。それが旧劇映画の芝居臭さや荒唐無稽の非現実生に対して「新時代劇」と呼ばれる新しい時代劇となりました。
初めて時代劇と呼ばれた映画は大正十一年(西暦1922)に撮影された『清水次郎長』で、「新時代劇」という宣伝文句がつ蹴られ、これが時代劇の最初の映画始まりと言われています。
それから大正時代は何に以下で一本というくらい沢山の時代劇映画が撮られていき、時代劇俳優がたちあげたプロダクションもできて、昭和に入ると映画制作会社も沢山できていきました、戦中戦後の混乱の時期がすみ、自由に時代劇が作れるようになると、爆発的に時代劇が撮影され、時代劇の全盛期となりました。それが昭和三十年代後半になると時代劇映画は少なくなって、テレビ時代劇へと移行して行きました。毎日どこかのチャンネルで時代劇を放映していて、色々な時代劇ドラマが生まれていきました。昭和四十四年(西暦1963)NHKが大河ドラマの放送を開始して、これは今でもずっと続いています。
それが昭和六十年代以降になると、テレビでの時代劇は減っていき、今はあまり放映されなくなってしまいました。



時代劇の分類

時代劇の分類は
「剣戟」(チャンバラ時代劇)としては
剣術や武士道としては、「宮本武蔵」「柳生宇十兵衛」「新吾十番勝負」
剣客としては、「月形半平太」「大菩薩峠」「塚原卜伝」「兼客商売」
忠義としては、「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」「十三人の刺客」
任侠としては、「清水次郎長」「国定忠治」「沓掛時次郎」「新門辰五郎」
股旅としては、「水戸黄門」「瞼の母」「番場の忠太郎」「弥次喜多道中記」
捕物帖としては、「銭形平次」「半七捕物帳」「人形佐七捕物帳」
奉行としては、「鬼平犯科帳」「大岡越前」「遠山の金さん」「右門捕物帳」
義賊としては、「鞍馬天狗」「怪傑黒頭巾」「鼠小僧次郎吉」
隠密としては、「柳生一族の陰謀」「大江戸捜査網」「隠密剣士」
浪人としては、「丹下左膳」「七人の侍」「用心棒」「三匹の侍」
将軍としては、「暴れん坊将軍」「八代将軍吉宗」「葵 徳川三代」
忍者としては、「柳生武芸帳」「影の軍団服部半蔵」「偲びの者」
アウトローとしては、「眠狂四郎」「座頭市」「雲霧仁左衛門」「必殺仕事人」
僧侶としては、「親鸞」「空海」「日蓮」
歴史ものの人物としては、「源義経」「太閤記」「徳川家康」「花の生涯」
戦国時代としては、「影武者」「乱」「国取り物語」「真田太平記」
赤穂事件としては、「忠臣蔵」「赤穂義士」「大忠臣蔵」「元禄太平記」
新撰組としては、「新撰組」「新撰組始末記」「壬生義士伝」「新撰組血風録」
江戸庶民ものとしては、「一心太助」「雪之丞変化」「赤ひげ」「天下御免」
などがあります。

時代劇の俳優

時代劇の俳優さんとしては
尾上松之助、澤村四郎五郎、大河内傳次郎、嵐寛寿郎、阪東妻三郎、市川右太衛門、片岡千恵蔵、長谷川一夫、月形龍之介、志村喬、松本白鸚、高田浩吉、島田正吾、大友柳太郎、尾上松緑、鶴田浩二、近衛十四郎、三船敏郎、大川橋蔵、千葉真一、松平健、若山富三郎、松本幸四郎、松方弘樹、中村梅之助、市川雷蔵、北大路欣也、田村正和、勝新太郎、杉良太郎、萬屋錦之介、中村吉右衛門、仲代達矢、平幹二朗、藤田まこと、里見浩太朗、緒方健、加藤剛、中村芝翫、滝田栄、などの俳優がいます。

まとめ

時代劇は、歴史を伝えてくれるものは、日本の歴史を通して我々に伝えられたことを教えてもらえ、江戸の町人ものは、昔の生活を知ることができ、奉行ものは勧善懲悪で、最後には善が勝ってスッキリさせてもらえます。これらのことは我々が心の中に思っていることや、願いを表しているのではないでしょうか、そこには祖先への思いや両親への思いも含まれていて、心の底には大事にしなくてはならないという気持ちがあって、その気持ちを引き出していくのが「恭敬の会」なのです。
恭敬の会は丁寧にお供養を致すことで、人々の心の底に潜む亡くなった方達への感謝の気持ちと大事にしなくてはという想いを育んでいけます。
恭敬の会の送骨 訪問預骨 永代経、永代供養は、心の声を聞いていけます。

恭敬の会 送骨 訪問預骨

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