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曼珠沙華

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2022.09.25

曼珠沙華

曼珠沙華は、彼岸花とも言って、秋の彼岸に時期になると真っ赤な花を咲かせます。蓮通寺の裏の石垣にも道端にも綺麗に咲いてくれていて、秋の彼岸になったということを皆んなに教えてくれています。以前は墓地に沢山咲いていましたが、平成三年に墓地がふるさと創生予算のおかげで、以前の墓地の下の平地に公園墓地である「蓮華浄苑」となってからは、あまり見かけなくなりました。

彼岸花とは

曼珠沙華すなはち彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナぞくの多年草で、学名からリコリス。ラジアータとも言われます。
原産は中国大陸で、日本には帰化した植物ののです。北海道や東方地方を除く日本の広い地域に分布していて、花茎の先っぽに反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりには葉が伸びて生き翌年の夏に枯れるという、珍しい性質の花です。地面の下の球根に強い毒性を持つ有毒な植物なのですが、以前は救荒作物として球根の澱粉の毒抜きをして食べられていたこともありました。

名前の由来

曼珠沙華という名前は、インドの古代の言葉であるサンスクリット語で「MANJUSAKA」の音写で、「赤い花」「葉に先立って赤花を咲かせる」という意味です。『法華経』の「序品」にも載っていて、お釈迦様が法華経を説かれた時に、これを祝って天から「四華」(摩訶曼荼羅華、曼荼羅華、曼珠沙華、摩訶曼珠沙華の四つ)が降ってきて、その一つが曼珠沙華で、花の姿はわからないのだけれど「赤団華」の漢訳から、色は赤と思われています。
彼岸花は、秋の彼岸の時期に突然花茎を伸ばして鮮やかな紅色の花が咲くことに由来しているのと、『万葉集』には「いちしの花」を彼岸花だとする説もあって「路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ我が恋妻は」と詠まれていて、また球根に毒があるので、一般的には食用にしないのですが、非常用に毒を抜いて食べることもあったので悲願の花という説もあります。
学名のリコリスは、ギリシャ神話の女神で海の精であるネレイドの一人のリューコーリアスから取られて、ラジアータは、放射状という意味で、花が完全に開いた時に放射状に大きく広がっていく様子にちなんでいます。

分布

中国大陸原産で、日本では北海道と東北を除いて、沖縄の南西諸島まで広く分布していて、田んぼの畦、堤防、土手、道端、墓地などの人手が入っている場所に生育していて、田んぼの畦に沿って列をなして咲いている様子は見事な景観で、湿った場所を好んで、時には球根が露出することもあり、山の中の森林の中で見られることもあるのですが、それはそこがかつては人が住んでいた場所ということを示しているのです。また、モグラなのどの害獣対策として田んぼの畦に植えられることもありました。中国からはすごく古くに渡ってきたようで、今では日本各地で野生化して、稲作が伝わってきた時に球根が混入していて、それが広まったとも言われているのですが、モグラやネズミなどの土に穴を掘る小動物を寄せ付けさせない良いうに、毒を持つ球根をあえて持ち込んで、田んぼの畦や土手に植えたとも考えられていて、毒のある球根は毒を抜き適切に用いれば薬にもなり、水に晒して毒を除去すれば救荒食にもおなるのです。

特徴

有毒な多年生の球根を作る植物で、地下には玉葱のような小さな球根があって、卵状球根え外皮が黒くて、下にはやや太くて白ひげ根を持っています。花の時期は九月の中旬から下旬でちょうど彼岸の時期で、土中の花芽温度の変化を感じて季節を知り、葉っぱよりも先に花茎を地上から出して、散形花序で真っ赤な六弁の花を放射状に数個付けて咲きます。独特の姿をしていて、高さ30センチから60センチで枝も葉っぱも節も無い花茎が地上に突出して、その先端には苞に包まれた花序が一つつき、苞が破れると五個から七個程度の花が出て、花は短い柄があり横向きで開いて、全体としては全ての花が輪生状で外向きに並びます。花の径は5センチから15センチあり、一つの花には花弁が六個ついて長さ40ミリ、幅5ミリで細長く大きく反り返り、雄蕊は六本あり、雌蕊は一本で、雄雌ともに花の外に長く突き出て、蕾は五月中頃には球根の中で作られて、葉っぱが
なくても地下の球根に蓄えられた栄養分によって花茎を伸ばし、地上から顔を出して一週間程度で花を咲かせます。

毒性

曼珠沙華は、毒を持つ植物と知られていて、それは球根に作用が激しいアルカロイドを含んでいて、含有されるアルカロイドとしては、リコりんが五割なのですが、それ以外にガラタミン、セキサニン、ホモリコリンなども含まれていて、経口摂取すると涎が出て、吐き気、腹痛をともなう下痢を起こし、重症になった場合には中枢神経の麻痺を起こして苦しみ、稀にしに至るることもあるのです。

まとめ

曼珠沙華は、俳句において秋の季語とされ、言い伝えとして、「食べると死んでしまう」「曼珠沙華を採ると家が火事になる」などと言われることがありますが、それは毒のある植物だから、子どもが曼珠沙華に触れるのを戒めるためだとも考えられます。これは子どもには効果があり、私は両親や祖父母から言われたことはなかったのですが、世間で怖い花と言ってたので子どもの頃は曼珠沙華に触ったことはなかったです。今は真っ赤で群生して咲いている様子は怖いというより、浄土の荘厳のように感じ、法華経の序品にあるように天から降ってきたというのがわかります。
また、毒性も薬になるということで、清濁取り合わせてとも言えるのでは無いでしょうか。清濁についてそれは全てということになり、「恭敬の会」では、従来のように葬儀を行い、先祖代々の墓地に納骨することができなくなった方々も、葬儀を行った方も、皆同じように、僧侶がお伺いし、礼拝の対象である三つ折り本尊を授与し、その前で丁寧にお勤めしてから、お骨を預かって納骨することで、全ての人々が、丁寧にお供養を行えることになります。恭敬の会の送骨、訪問預骨、永代経、永代供養は
全ての人が安心していただけるのです

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