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涅槃会

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2023.02.20

涅槃会

涅槃会とは、仏教を開いてくださったお釈迦様がお亡くなりになった(涅槃に入られた)二月十五日にお勤めされる法要のことです。
恭敬の会をとり行っている蓮通寺では、境内の隅に小さなお堂があり、そこに蓮通寺の石垣のしたに在っ「護国山大照寺」の御本尊であった「大日如来」が奉安されていて、毎年二月十五日に涅槃会をお勤めしています。最近は子ども達にもお参りしてもらう為に二月十五日の近辺に日曜日に日曜学校を行なって、涅槃会ウをお勤めするようになり、今年は二月十九日に執り行いました。

涅槃とは

涅槃とは、古代のインドの言語である「サンスクリット語」で、ニルバーナと言い繰り返す再生の輪廻から解放された状態のことを言います。Wikipediaによると、インド発祥の宗教においては、涅槃は解脱(モークシャまたはムクティ)の別名である。すべてのインドの宗教は、涅槃は完全な静寂、自由、最高の幸福の状態であるだけでなく、誕生、生、死の繰り返し出会う輪廻からの解放と終了であると主張している。仏教に生いては、煩悩を滅尽しての悟りの知恵(菩提)を完成させた境地のこと。涅槃は、生死を超えた悟りの世界であり、仏教の究極的な実践目的とされる。完全な涅槃を般涅槃(はつねはん)、釈迦の入滅を大般涅槃という。この世に人として現れた仏の肉体の死を指すこともあるが、仏教の涅槃とは異なる。と記載されている。
また、涅槃の解釈は大乗仏教と部派仏教で異なり、大乗と部派の各々の内部にも、後述のように異なる説がある。
部派仏教では、涅槃とは煩悩を滅死尽くした状態であるとしている。部派仏教でいう涅槃には有余涅槃(有余依涅槃)と無余涅槃(無余依涅槃)の2つがある。有余涅槃は、煩悩は断たれたが肉体が残存する場合を指す。無余涅槃は、全てが滅無に帰した状態を指す。無余涅槃は灰身滅智(けしんめっち)の状態である。説一切有部などでは、涅槃は存在のあり方であるとして実体的に考えられたが、経量部などでは、涅槃は煩悩の滅した状態を仮に名づけたものであって実体のあるものではないとされた。また、説一切有部では涅槃は択滅(ちゃくめつ、梵、プラテサンキャーニローダ)ともいい、五位七十五法の無為法の一つに数えられる。択滅は、正しい知恵による煩悩の止滅を意味死、苦集滅道の四諦のうち「滅」のことをさす。なお「択」とは法に対して正しい弁別判断をなす洞察力のこと。説一切有部では、一つ一つの煩悩が断たれて、有情の相続がその煩悩の拘束から離繋(離れる)ごとに、「択滅」という無為の法(ダルマ)が一つ一つ、その有情の相続に結び付けられ、涅槃となると考える。こうしてすべての煩悩が断ち尽くされたのを般涅槃(はつねはん)、すなはち完全な涅槃という。
大乗仏教では、常、楽、我、浄の四徳を具えない部派仏教の涅槃を有涅槃とするのに対して、この四徳をえる涅槃を無為涅槃とし、無為涅槃を最上のもおとする。大乗仏教では、涅槃を積極的なものと考える。

各宗派の涅槃会

日本の仏教各宗派にいても「涅槃会」がつとまります。
日本では推古天皇の時代に、奈良の元興寺最初に執り行われて以来、各宗派で行われるようになりました。各宗派では「涅槃図」を奉掛し、主に釈尊が最後に説かれたお経である『遺教経』などを読誦します。
法隆寺、四天王寺で執り行われる涅槃会は「常楽会」(じょうらくえ)と呼ばれ、京都の報恩寺(千本釈迦堂)では『遺教経』を読誦することから「遺教経会」(ゆいきょうぎょうえ)と呼ばれ、熊本の大慈寺では「おねはん祭」、長野の善光寺では「御会式」(おえしき)と呼ばれています。京都嵯峨清涼寺では「お松明(おたいまつ)」と呼ばれて、本堂の涅槃図の前で念仏を称えた後に、境内で三基の大松明を燃やして、釈尊の荼毘を再現するということがお粉荒れています。
天台宗では、二月十五日に涅槃図を奉掛けして法会を行います。
真言宗では、二月十五日に涅槃図を奉掛して『遺教経』を読誦して、「常楽会」とももいうしています
曹洞宗では、涅槃図を奉掛して法会が勤まります。
臨済宗では、涅槃図を奉掛して法会が行われ東福寺の大涅槃図が有名で縦約十二メートル、横約6メートルにも及ぶ大きな涅槃図で、室町時代の画僧も明兆の作によるものです。
日蓮宗でも身延山をはじめとして涅槃会が行われます。
浄土宗でも、涅槃図を奉掛して法会が執り行われます。
浄土真宗では本山では涅槃会は行われていませんが、北陸の瑞泉寺では涅槃会が執り行われ、山門の楼上の釈迦三尊像の前でお勤めされ、涅槃団子が撒かれます。

蓮通寺の涅槃会

蓮通寺でも、昔、境内の石垣の下に護国山大照寺という真言宗と思えるお寺があって、そのお寺が無住となり、明治になってお寺の建物を学校し使うことになり、本尊の大日如来を蓮通寺の境内の隅に小さなお堂を建てて安置したことから、毎年二月十五日(最近は十五日に近い日曜日)に四色の涅槃団子をお供えし「涅槃会」をお勤めして、そのご本堂に移り涅槃団子を参詣の方々に撒くのです。この涅槃団子は小さい袋に入れて腰にぶら下げると、山仕事に山に入ったとき、マムシに噛まれないという言い伝えがありました。

まとめ

涅槃会は、お釈迦様が涅槃に入られた日にちなんで、仏様の教えを我々に広めくださったことに感謝し、その遺徳を讃え追慕するものです。これはが亡くなって、その追慕と感謝のために葬儀を行い、法要を行い、お骨を納めてお参りすることの最も大きいものではないかと思えます。恭敬の会では、亡くなった方への感謝や追慕のための葬儀、法要が行えなかった方も、負担が少なくきちんとお勤めすることで、感謝や追慕が行えおです。

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