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花祭り

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2023.04.13

花祭り

四月八日はお釈迦様がお生まれになった日で、「灌佛会」(カンブツエ)と言います。お釈迦様がお誕生になってくださらなかったら、私達はこころの拠り所もなく、苦しい救われない日々を送ることもなく、悶々とした暮らしで障害を過ごさなくてはならなかったのであり、亡くなった方々の供養を行うこともできずにいたのであって、お生まれいただき仏の教えを広めていただいたことに感謝するということからも、全国各地のお寺で花御堂が出され、お釈迦様のお誕生の姿をした誕生仏が安置され、甘茶をかけるように柄杓が添えられています。負担が少なく懇ろに供養を行える恭敬の会を主宰する蓮通寺では、四月ではなく、旧暦の四月である五月に子供会のみんなで「花まつり」を行っていますが、世間一般では四月に執り行われるところが多数です。蓮通寺では季節が良くなり、花が咲き乱れる五月にお祝いの集まりを行っていて、子供たちは幼い頃の良い思い出として心に残って、手を合わせる暮らしの元となっていき、それが祖先を敬い、亡くなった方々を供養して自分が今生きていることを確認して、生涯の目標を持ち充実した暮らしを行っていけるよううになっていけるのです。

お釈迦様が誕生された釈迦族

お釈迦さまは釈迦族の王子としてお生まれになられました。
釈迦族は古代インドの一部族の小国でした。西暦紀元前6世紀から5世紀のっころにはインドには大小さまざまな国がひしめいていて、有能という単語に由来する釈迦族はヒマラヤ山脈の山麓(現在はネパールとインドの国境付近)のカピラバストウを都とし、西隣のコーサラ国のお支配下にありました。釈迦族の家系は国訳大蔵経『仏本行集経』によると釈迦族の始まりは、この地に稲田を開いた大地主と記述されていて、政治形態としてはサンガを採用していて、先制的な王を持たずに部族民の代表が集会堂に集まって政策を決定していたと言われています。

お釈迦様の祖父と父母

お釈迦様の祖父の「獅子頰王」(ししきょうおう)には四人の男子と一人の女子のお子様がおられ、浄飯王(じょうぼんのう)スッドウダナ、白飯(はくぼん)しゅくるだん、斛飯(こくぼん)ヅダンナ、甘露飯(かんろぼん)あみつだん、甘露味(かんろみの五人でした。そして長男の浄飯王は善政をしいて民を導かれ民衆は喜びしたがっていました。その浄飯王と、同じ釈迦俗の国である隣国のコーリヤ国のデーバダハ城の姫で執政であったアヌシャーキャの娘で姿が美しくこころは素直で種々の技に優れておられた摩耶(マーヤ)が‘結婚されてお釈迦様(ゴータマシッダルタ)が誕生されました。

摩耶夫人の見られた夢

浄飯王と摩耶夫人が結婚されてなかなか子宝に恵まれず、二十年の歳月が過ぎようやく懐妊されました。その際に摩耶夫人は夢を見られ、それは六本の牙のある大きな白い象が摩耶夫人の右脇したから胎内に入って行くもので、それは江世界中の人々を救う偉大な王子が生まれるというお告げだったのであり、それを受けて仏教国であるタイでは象を神聖化しし、中でも白い像はお釈迦様の化身として最も大切にされています。これにちなんで日本でも花祭りでは白い象に誕生仏を乗せて練り歩くのです。蓮通寺のある岩熊は坂道が多く、白象に載せて引いてあるくのは危ないかもしれないので、御輿に載せて練り歩いています。

ルンビニーの花園

お釈迦様のお母様の摩耶夫人は出産の臨月になられ、お里帰りにして出産しようと、カピラ城からコーりやに帰ろうとされ、道中になるルンビニーの花園に差し掛かったところ、無憂樹(アショーカ)の花が美しく咲きほこっていて小休止されたところ、にわかに産気づかれ、このルンビーニーの花園で4月8日にご誕生されました。花園は花が咲き誇っていて、これが花祭りに花を飾って祝う元となりました。

天上天下唯我独尊

ルンビニーの花園で小休止された摩耶夫人はアショーカの花に右手を差しのべられたた時に、夫人の右脇から男児が出現され、お釈迦様が生まれられました。
この男児を受け止めるために、その時地上に忽然として七茎の蓮の花が咲き出しその花の上に立たれた男児は東方に向かって七歩歩み出され、その歩みはあたかも獅子が密林を行くがごとくであったと伝えられ、七歩目で立ち止まられ、そして右手を高く上げて虚空を指し、左手を下に下げて大地を指し、凛々と響く声で「天上天下 唯我独尊」と宣言されました。その言葉は、やがて自分は出家して、その上で宇宙の絶対真理を悟り、大勢の衆生のためにその教えを説こうという、未来を先取りした決意を表明したものでした。ここで言う真理とは、時代や地域において限定され、正しいとされる類の無数の真理とは違って、お釈迦様が仰る真理とは宇宙のことわりのことを指して、宇宙が誕生し、どこに向かっているのか、時間を超え空間を超えて成り立つ真理のことであ李、これを人間たちに教えて全ての人々に自分と同じように仏の悟りを体得させるためにお生まれになってくださったのです。

まとめ

お釈迦様が誕生してくださったことは、自我と欲に溢れ、悩み苦しみ悶えている我々に光を差し、皆がその苦悩から救われるのだと言うことを示してうくださるためであり、その教えによって我々生きとし生けるもものは、救われていくのです。そにお教えを顕現してくださったお釈迦様のご誕生を祝うのが「花祭り」であり、ただお骨を郵便で送るだけでなく、僧侶がお家に伺って礼拝の対象となる「三つ折り本尊」を授与して丁寧にお勤めしてから、お骨お預かり、本坊蓮通寺にて懇ろに納骨してずっと供養していく恭敬の会で身おい大切な行事として行っていて、後世にも伝えて広めていきます。

訪問預骨 恭敬の会

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