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送骨から訪問預骨へ

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2022.07.05

火葬が行われるようになった流れ

現在、マスコミやインターネットで「送骨」を取り上げられることが増えています。
送骨は、宅配サービスを利用し、お骨をお寺などに送って納骨し供養してもらうのですが、いつから始まったのでしょう。
葬儀を行う前に役所に死亡届を出して、「埋、火葬許可書」を出してもらいます。
埋火葬許可書がないと埋葬(今は日本では土葬は行われていませんが)、火葬もできません。
日本では古来は土葬が行われていて、弥生時代の遺跡などで「方形周溝墓」(ほうけいしゅうこうぼ)と言われるような墓がみられ、亡くなったらお悔やみの儀式を執り行い穴を掘って埋葬していました。
それは甕棺と言うような焼きものの甕に遺体を入れたようなものが見受けられたりします。
そして副葬品が供えられようになって行き、それが力の強い権力者になると独立した墓に埋葬されるようにな理、それが大きくなったものが「古墳」と呼ばれる墓です。
最大の古墳は大阪府の大仙古墳群の「仁徳天皇陵」と呼ばれる古墳で、歴史で習います。
一般は、先に述べた「方形周溝墓」から墓地へと変化し、悔やみの儀式の後に埋葬されるのは同じであった。
仏教が伝来してからは、火葬(荼毘に伏すともいい、遺体を薪などで燃やす)も行われるようになったのである。
日本で最初に火葬が行われたのは文献で確認できるものは、文武天皇四年(西暦700年)元興寺の道昭の火葬からで、天皇陛下で最初に火葬されたのは持統天皇からで大宝三年(西暦703年)に執り行われたのがし最初である。
火葬は天皇様から貴族、地方豪族に広がっていったのであるが、庶民にとっては沢山の生活必需品である薪を大量に燃やす必要もあり、高価とも言え、 穴を掘って埋める土葬の方が安上がりという説もあり、人口が急増し埋葬する場所の確保が難しくなった明治時代までは土葬も広く行われてきた。
明治時代に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れると、火葬禁止令が出されたりしたが、都市部では埋葬用地の確保が困難になり、火葬がまた許可されるようになり、伝染病の遺体の火葬義務化や土葬用墓地の拡張などに厳しい規制を描けるようになり、それが地方にも広がって行き、現在ではほぼ全部が火葬となってる。

墓地に納骨する

以前は、墓地以外への納骨や散骨はできなかったのであり、地方によっては火葬したお骨を全部持ち帰る(東京近郊では大きな骨壷に全てのお骨を係の人が入れる)、他ところでは炉から出された焼骨を家族や縁者が箸で拾い骨壷に入れ、持ち帰り、墓地に埋葬していたのであるが、「墓地埋葬法」に禁止する規定がないと言うことで、散骨(山や海、樹木のそば等)にが行われるようになってきたのであるが、勝手に人の土地などに恥骨するなどの問題も生じているので、昨今は少し落ち着いてきているように思われる。
それと、墓地の管理に対する負担(年間の管理費が負担になったり、子や孫が墓地のある地域に住まなくなってお参りしにくくなったとうの理由)で、「墓じまい」などと言う造語をつくり勧めたりする動きもあり、墓に対する考え方が変化してきたのと、都市部では墓地はお寺の境内地にあることが多いので、お寺との関わりが薄くなってきているのも重なって先祖代々の墓が大切だと思われなくなって来ているのです。

送骨が行われるようになり

先祖代々の墓が大事にされなくなって、駅から近いビルの中に立体駐車場のような
お参りするスペースでカードキーのようなものを入れると、お骨が出てくるといった納骨堂が出現し、天候にも左右されず自分の行きたい時にお参りできるといった便利さで、今は流行していますが機会なので日頃のメンテナンスを行わねばならないのと、年月が過ぎれば機械は古くなって壊れていくので、ずっと納骨しておけない良いうになるのではないか と言う危惧もあるようです。それと契約には多額の費用がかかると言うことも考えなくてはなりません。
そのような事から、宅配サービスを利用する「送骨」が行われるようになってきました。
費用も少なくて済み、後々の管理や後継がいないとうのことは考えずにすむので、マスコミやインターネットでも取り上げられ脚光をあびています。

送骨では安心できない方々のために

送骨は便利で 後の管理等も心配することは無いのですが、例え離れて暮らしていても自分にとっては深い繋がりのある方の遺骨ですから、宅配で送骨だけではスッキリしない、安心できないといった気持ちが起こる方もおられます、また自分がそのようになったらどうなのかと言うことを考えたら、送骨だけでは物足りない安心できないと思われる方々のために、恭敬の会では僧侶がお伺いし、小さくて安置する場所を選ばない「三つ折り本尊」(真ん中に阿弥陀如来の絵像があり、左右に亡くなった方の遺影写真と法名、俗名、命日が記入されたものを貼り付けてある)を授与し、お勤めをしてから遺骨をあずかり、納骨しずっと供養する「訪問預骨」を行うことになりました。

恭敬の会の送骨 訪問預骨

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