西暦1825年、イギリスのストックトン〜ダーリントン間で蒸気機関車を用いた貨物鉄道が運行開始され、西暦1830年にはリバプールとマンチェスター間に旅客てつどうも開業しました。当時の日本は江戸時代後期の文政年間でした。
日本人が鉄道に乗ったことがわかっている最初の人物は、ジョン万次郎で、弘化二年（西暦1845）のことです。嘉永六年（西暦1853）に、ロシアのエフィム・プチャーチンが長崎に来航して、その船上で蒸気機関車の鉄道模型を日本人にみせ、翌年にはアメリカのペリー艦隊が前年に引き続いて来航し、大型の鉄道模型を幕府に献上し、河田八之助を屋根に乗せて走ったと記録されています。佐賀藩ではこの模型に興味を示し、西洋の科学技術導入に熱心であったこともあって、安政二年（西暦1855）には、佐賀藩の田中久重らによって全長２７センチほどのアルコール燃料で動く模型の機関車を完成させ、日本人が作った初めての機関車となりました。さらに安政五年（西暦1858）には、イギリスが清国で使用する予定の762mmの軌間の本物の蒸気機関車が長崎に持ち込見、約一と月間でモンストレーション走行を行いました。

日本における鉄道敷設計画は、幕末には既に薩摩藩や佐賀藩、江戸幕府などを中心にいくつか出てきたのですが、具体的になったのは明治維新後んあってからになります。当時のアジアでは日本やタイ王国などの一部を除いて欧米列強による植民地化が進んでいて、日本の明治政府はそれを回避するために富国強兵を推し進めて近代国家となることを目標にしていたのですが、欧米を模範とする近代化を一般の国民に目に見える形にするために、鉄道の建設を行うことにしたのです。元来、日本では海上交通が盛んでいたのですが、内陸部では陸上交通の効率化は不可欠でした。当初は主要都市である東京、京都、大阪の三府と、開国以降に貿易港として重要になった神戸の間と、さらに欧州航路の重要な港であある敦賀へ琵琶東岸から分岐して至る路線を敷設しようとしていたのですが、この頃は版籍訪韓から廃藩置県に伴って、明治政府が2400両（現在の貨幣価値でおよそ5600億円）もの各藩に負債を肩代わりすることになったために、建設の予算がおりなかったのと、軍部からは鉄道より先に軍の強化を行うべきだとの意見と、西郷隆盛などの反対も追って、
当初は太平洋側の主要都市である東京、京都、大阪の三府と、幕末以来貿易港として重要になった神戸の間、さらに日本海側の港湾都市で、大陸への玄関口であった敦賀へ、琵琶湖の東岸から分岐して至る路線を愚説しようとしていました。
しかし、明治政府は版籍奉還から廃藩置県に伴って政府が2400万両（現在の貨幣価値で5600億円）もの各藩の負債を肩代わりしすることになったので、建設する予算が降りなかったのとで、民間からの資本を入れても兼捨すべきだと意見もあったのですが、とりあえずモデルとあるケースとして東京都と国際貿易戸港の横浜を結ぶ29kmの区間の敷設を行うことになりました。

鉄道敷設のために、明治二年英布は、中仙道経由で東京、京都間、東京、横浜か間、京都、神戸間、琵琶湖、敦賀間の鉄道建設を決定して、明治三年（西暦1870）イギレウからエドモンド・モレルが建築師長として着任して本格的な工事が始まりました。測量が開始され東京、横浜間に路線は工事を容易にするため海岸付近に設定されて架線を渡るために数々の橋が架けられ、全長20kmのうち三分の一は海上の線路となり、明治五年（西暦1872）十月十四日新橋駅で明示天皇ご臨席の元開業式典が盛大に行わレ、天皇と政府関係者、建設関係者等を乗せたお召し列車が横浜までを右服しました。そして翌日から営業運行が始まりました。線路の幅につ浮いて、欧米の標準軌の1435mmでなく狭軌の1067mmとなりました。それは建設市長のエドモンド・モレルなどが、予算や輸送需要を考えれば狂気を採用して、鉄道を早期に建設すべきだという意見が安知、それを採用したのです。